教室の5つの特長
1.書を学び 書を愉しむ
当教室は日本習字という教育系の団体に所属していますが、私自身は長年毎日系書道団体に所属するお教室で学んでいました。
毎日系と教育系の両面の経験を生かし、書を学ぶとともに、書くことが楽しい、字って面白いと思ってもらえるようなお稽古を目指しています。
書を学ぶ
毛筆・硬筆共に日本習字の課題に取り組み、級段位の取得を目指します。
書を学ぶとともに昇級していくことの喜びや第三者からも評価されていることを実感でき、目標を持って取り組む事ができます。
整った字を書くための文字構成のルールや法則は脳(理論)で学び、筆圧や線を引く技術などは練習(感覚)で身に付けます。
理論と感覚の両面から正しく整った字が書けることを目指します。
また、個々の今の筆跡の特徴やクセを見つけて改善していくことで、自分らしいキレイな字を目指します。
書を愉しむ
一緒に意味や字の成り立ちについてなどもお話ししたり、書を通じてあらゆる知識や教養にも楽しく触れます。
また、うちわやカレンダーを作成するなど筆を使用した楽しい催しも行います。
2.自分の力で読みやすいキレイな字を
“キレイな字”とはどのような字なのでしょうか?
私が思う”キレイな字”とは”読みやすい字(読み手が嫌な気持ちにならない字)”だと思います。
では”読みやすい字”とはどのような字なのでしょうか?
“読みやすい字”とは正しく、整い、しっかりとした線で、読み手のことを想って丁寧に書かれた字のことだと思っています。
キレイな字を書く為に必要な要素は沢山あります。
姿勢・筆記具の持ち方・目線・指や腕の動かし方・力加減・リズム・呼吸など体の使い方から、字形や文字構成のルールなどの理論、まっすぐ線を引いたり位置を揃える技術、配置などのバランス感覚など。
字を学ぶことは
①学習(図形・角度・重心・平行・比・つり合いなどの理系要素)
②運動機能(手指や腕・呼吸・姿勢・感覚)
③道徳教育(ルールを守る・字は人なり)
の側面を持つと思っています。
日常無意識で行っている「字を書く」という行為を少し改善し、知識を増やし、訓練することで字は整い、それ以上に様々な力を身に付けることができます。
3.日本の文化に触れる
「字は体を表す」「書は心画なり」「書は人なり」という言葉がありますが、これは「その人の書いた字は、その人の性格や人柄が表れている」というような意味です。確かに全く同じ筆跡を持つ人はおらず、私も「字=その人自身」だと考えています。
また、私は文字は社会や人間関係そのものをも表しているように感じています。
決められた枠からはみ出した文字を書くことは、社会の枠からはみ出すこと表すと言われることがあります。
漢字はパーツの組み合わせで、いくつかのパーツを組み合わせて一つの文字を作り上げるということを人間関係に例えることもできます。
書写は古来からなされてきた日本の伝統的教育で、それは単純に読み書きを習うということだけではなく、起筆運筆収筆からとめはねはらい、折れ、閉じる開けるなどを繰り返し練習し、文字構成を学ぶことで、まじめで規律正しく思いやりのある日本人の国民性を作り上げてきたものの一つなのではないかと思っています。
私自身も指導を通じて感じることは、単純に字を教えたいわけではないということです。書写を通じて、道徳心や物事の考え方も学んで欲しいと思っています。
書写で書く文字は日本の美しい言葉や伝統的な言葉も多く扱います。グローバル化が進むからこそ、自国の文化を知っておくことは大切だと思います。そして書写を通じて、人としても成長していくことを望んでいます。
4.将来への道筋
筆と墨で書かれた文字はアートやデザインとしても世界中で人気があります。国内においても、古典を学んだり、書道甲子園などのパフォーマンス書道、看板やメディアのタイトルなどで使用されたりと、”書”とひと言で言っても色々な分野と活躍の場があります。
“書”は他の仕事をしながらでも続けることができます。スポーツ選手のように年齢による限界もありませんし、IT業界のように常に技術や情報をアップロードする必要もありません。何年かブランクがあってもスムーズに戻れるものだと思います。
ひと言で書道といっても、多くの分野があります。学ぶ内容も教え方も先生の目指すところも、本当にそれぞれです。生徒さんには是非、色々な書の世界を見ていただき、色々な形で書に携わる多くの人と接してもらいたいと思っています。
もし生徒さんが”書”に興味を持ち「もっと勉強したい」「何かに挑戦したい」と思った時には、その方向性に合わせて幅広く相談に乗らせていただくことができます。
当教室を一度は退会し、また戻ってきてくれた生徒さんもいます。再入会の生徒さんは心から歓迎いたしますし、当教室を卒業し、やりたい道へ進んでいくことも心から応援します。
コミュニティの場として
指導時間は10:30~12:00,15:00~16:30、16:30~18:00の3部制となっています。一斉スタートではありませんので、指定時間内に終わるようにご都合の良い時間にお越しいただけます。
各定員5名程度としており、生徒さん一人一人としっかり向き合えることを心掛けています。
書は集中して静かに取り組む場ではありますが、日常の出来事を話したりコミュニケーションも欠かさないようにしています。
学校や職場、家庭以外の第2・第3のリラックスできるコミュニティの場になれば嬉しいです。