理論|算数力

人それぞれ、十人十色
人はそれぞれ違います。

嬉しい、楽しい、悲しい、怒り、不快etcと感じること、
見えているもの、聞こえているもの、味、感触、臭いetc

「もう少し」「もっと」などの抽象的・感覚的な表現は、人によって感じ方が異なります。

この曖昧さをできるだけ避けるために、具体的かつ理論的な表現を混ぜた指導を心がけています。

例えば「少し右上がりに書きましょう」の右上がりの感覚は人それぞれ違います。
「約6度くらい右上がりに書きましょう」と伝えることで、感覚の違いを最小限にすることができます。
もちろん「6度って???」と感じることは普通なので、「時計の針1分の角度」と時計を見せて説明したり、お手本や添削で実際に見て感じてもらいます。

「もっと太く(細く)書きましょう」→「あと2mm太く(細く)書きましょう」
「偏の幅は狭く」→「全体の3分の1くらい」「この漢字の偏と旁は1:2の比率」
「字の形を意識して」→「三角形(正方形・台形・ひし形・円etc)を描くように」

小学生だとまだ習っていない単元もありますが、その場合は簡単に説明します。

算数(数学)的な感覚や知識、表現力が身についていると、とても生きやすくなります。
逆算、予測、問題解決能力、説得力、コミュニケーション能力など、社会で求められていることばかりです。

学習塾ではないので、問題を解いたりするわけではありませんが、書写を通じて自然に身につけてもらえると嬉しいと思います。