お習字教室は何歳から?|集中力

毛筆の課題では、幼年・1年生は”ひらがな”から始まります。
まずは画数の少ない言葉2文字からです。
例えば「いし」
画数は3画です。

でも、幼年・1年生にとって、この3画を書くことにすら集中できないことは普通です。
始めて間もないうちは、集中できるのはだいたい最初の1画目のみです。

そこから少しずつ課題となる文字の画数が増えていき、文字数も増えていきます。

2年生になると3文字に。後半は漢字も1つ加わります。
3年生になると4文字に。漢字も2つ加わります。
4年生は4文字、うち漢字3つ。
5年生は4文字、全て漢字になります。
6年生になると、後半は行書に挑戦します。

ただ与えられた課題を書いているだけに見えて、学ぶ順番や目的はちゃんと考えられています。

集中力は突然身につくわけではありません。
少しずつ画数や文字数が増えていくことにより、少しずつ高まっていきます。
じっくりと身につけていくものです。

始めは、全部で3画の文字を書くことも難しかった子が、30画以上で構成される文字を書き上げるようになります。
勿論、何歳から始めても大丈夫ですが、早くから始めた方が無理なく自然に身に付きます。

書写は点画(点や線)1つたりとも、おろそかに書いてはいけません。

「一点一画おろそかにせず」「一点一画もゆるがせにせず」という慣用表現は、書写に対する言葉にとどまらず、「妥協しない」「手を抜かない」などの意味を持ちます。
書に取り組むことで、妥協せず、手を抜かず、最後まで集中してやり遂げる力を身につけましょう。