字が汚い人は心も汚い?!

そんなわけありません。
なんてひどい言葉でしょう。

「字は人なり」「書は心画なり」「字は体をあらわす」などと言われますが、これは

字がキレイ=心がキレイ
字が汚い=心が汚い

という単純な解釈ではありません。

そんなわけないです。

美しい字を書くけれど、なかなかキツイ性格をしている人も何人も知っています。
キレイとはいい難い字を書くけれど、とても優秀な人、良い人も沢山知っています。

筆跡心理学を学んだ身から言わせていただきますと、「字は人なり」という言葉は、キレイ・汚いという点は関係ありません。(そもそも「汚い」という表現も好きではありませんが)
筆跡の特徴から、その人の行動傾向や性質を読み解きます。

美しい字といっても、みんな同じではありません。
線の強弱や長短、形のとり方、線質などは人それぞれで、美しさの中にもそれぞれ書き手の特徴が見られます。字は美しくとも、筆跡の特徴は必ずしも美しく整った心を表すものとは限りません。

しかし、「字は印象になる」ということは言えると思います。
人に見せる字を書く時は、読み手のことを考えて、読みやすく丁寧に書く。
その心があるかないかは必ず伝わります。