漢字を手で書く力は文章を作る力に関わる

以下は、朝日進学情報都内版9月号に掲載されたものです。

漢字を覚えるとき、みなさんはどのように取り組んでいますか。
たくさん書くのをめんどうに感じたり、「パソコンやスマートフォンなら『予測変換』で出てくるから、書けなくてもいいじゃん」と思ったりする人がいるかもしれません。

でも、漢字を手で書くことは、生きていくうえで大切な力をきたえることになるのです。
それは、文章をつくる力。
京都大学の研究によると、漢字を書く力は文章をつくる力に大きくかかわっているそうです。

漢字の意味がわかっているだけでは不十分で、やはり書けなくてはだめ。たとえパソコンやスマートフォンの時代でも、書く練習はつづけていきましょう。

「書いても書いても覚えられない」という人は、漢字を部首などのパーツに分けて覚えることをおすすめします。
また、10回書いても覚えられない場合は、ただ写しているだけで頭を働かせていないのかもしれません。

「3回書いて、覚えたら手でかくし、そのうえで見ずに書く」。こんな方法もいいですよ。

(朝日小学生新聞2023年8月25日号から)

とても興味深かったため、京都大学の研究とは何なのか調べてみました。
漢字の手書きは文章力の発達に独自の貢献をする―読み書き発達の二重経路モデルの提唱― | 京都大学

そして「漢字を覚える方法」として提案されている内容が、私の考える「キレイな字を書くための方法」と同じであることも興味深く思いました。

何事も表面的なものだけではなく、本質を捉える力を身につけたいと思います。