「美文字になりたい」「キレイな字が書けるようになりたい」と考える人は多くいますが、そもそもキレイな字とはどういう字なのでしょうか?
この世に全く同じ筆跡を持つ人はおらず、「キレイな字=これ」と一つ決まっているわけではありません。
キレイな字には共通点があります。これが「美文字のコツ」「造形理論」「メソッド」などと言われていることです。この共通するポイントができれいれば「キレイな字」となります。
この共通点を理解せず、ただ何かの手本を模写している方。
「字は人なり」というように筆跡はその人自身を表すもの、個性でもあるので、自分の字を大切にして下さい。
人の字になろうとせず、自分の筆跡を改善することで字を整えていきましょう。
では、美文字の共通点は何か。
キレイな字には下記のような要素が全て詰まっているので、共通点を理解せず見よう見まねで一気に習得しようとしても挫折します。また、ひたすら手本そっくりに書く「身体で覚える方式」は多大な時間と労力がかかります。(違う意味での模写練習はあります)
ペン字コースでは目標を「文章をまっすぐ書くこと」に絞り、まっすぐ書くことを目指して練習に取り組みます。
「文章をまっすぐ書く」ためには、中心や大きさ、バランスを整えることが必要となり、結局一字一字も整える必要があります。しかし、「まっすぐに書く」と目標を一つに絞り、明確化することで挫折しにくくなります。
その時その時の気分や教材によって手本を模写していても、いずれ挫折します。
キレイな字の印象はまず「パっと見」です。
一字一字が多少整っていなくても、全体がまっすぐにバランスよく書けていると「キレイ」だと感じます。なので、真っすぐに書くことを習得するだけでもキレイに見え、日常生活でも効果を早く実感できます。
まず「文章をまっすぐ書くこと」
そこから、もっとキレイに!と思うのであれば、どんどん細部まで整えていけば良いと思います。
字って本当に奥が深く、ハマると学びが止まらなくなります。
字に対する意識や目標は人それぞれです。
あなたが求める美文字を習得しましょう。
【キレイな字に含まれる要素】
8つにまとめましたが、それぞれ更に細分化されます。
また、美文字を追求していくと他にも要素はあります。
様々な教材で手本となっている字にはこれら全ての要素が詰められています。
1.まっすぐ中心が通っていること
2.字間・行間が均等(適切)であること
3.字の大きさのバランスが良いこと
4.紙面・罫に対する字の大きさ・配列が整っていること
5.文字一つ一つが整っていること
6.線がキレイに書けていること
7.リズム・筆脈・気脈があること
8.適切な筆圧であること