書初めレッスン

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学校の冬休みに合わせて、書初めレッスンを行いました。
生徒さん以外の方もイベントとして受け付けています。

学校(地域?)によって色々違いがあります。
半紙を折らずに書くように、という学校もあれば
半紙を折って書きましょう、という学校もあります。
配られる半紙の枚数も違います。
同じ学年でも課題の字が違ったり、同じ課題でもお手本の書き方が違っていたりします。

今年は4年生は「元気な子」だったのですが、「な」が三角結びのお手本と横長結びのお手本の2種類あり、学校によって異なりました。

「な」はちょうどお稽古の課題で出てきた文字で、横長結びで書いていました。
「この間やったばっかりだね!」なんて言っていたらお手本を見てびっくり!
生徒さんから「学校で書初めの練習をした時に『三角に書くように』『4画目は左斜めに書くように』って言われたー」と聞いて「あれ?小学校では横長結びで習うはずなんだけど」と。

学校の課題ですから学校の指示に従います。

どっちが正しいの?!と思いがちですが、「な」に関しては小学校では横長結び、中学になると三角結びで習います。結びの形は字源によるのですが、文字として間違いや矛盾を起こさない限りにおいては、似ている部分は同じ形で示し、児童が文字を類型的に整理して捉えられることが重視されているそうです。「な」は漢字の「奈」から派生したので、三角結びが適しているというのが基本です。中学校では行書を学習するため、小学校よりいっそう漢字の字源と関連付けて平仮名を扱うほうが分かりやすいという考え方から、「な・ほ・ま・ね」は三角結びで示すようになります。

文字って細かいことを言うと複雑ですよね。
でも、文字には許容の形が沢山あります。

誤字は勿論NGですが、「~でなければならない」と一つの正解を求めるのではなく、柔軟性を持って広い視点で文字と向き合ってもらえたらいいなぁと思います。